藤原真理(2)2008/08/18 10:34

何もしないことが旅の目的であったリノの9日間は、友人の下宿「やまだ荘」到着の初日夜に、すでに怪しくなった。数年前にアメリカ西海岸のスキー旅をした折に同行してくれた在リノの知人がやまだ荘にフラーと遊びに来て、「あのホテルの食堂のお魚料理は抜群だったねー!」といったのがきっかけだった。失礼ながら、アメリカの食事はいつどこでも最高というわけにはいかない。お腹が空いていれば、ソコソコのものでも「おいしい、うん、おいしい!」と食べて満足しているが、「これは何?」というほどの吹っ飛んだおいしさは滅多にない。私達のスキー・グループのうち一人だけお肉を選んだが、あとはランチの分厚いハンバーガーの反動もあってお魚料理を選んだ。2,3種類ある魚のどれもが、唸るばかりの美味、滋味あふれた作品だった。

私は元来、いつ、どこそで何を演奏したという事柄はほとんど覚えていないが、味については別だ。絶妙なおいしさを思い出して友人ともどもしばし無言になった。何といっても夏休みで時間はある。車で5,6時間だし、ブラーッと晩御飯を食べに行ってみようかという友人の言葉につられた。3日後の週末の朝にのんびりと必要道具を車に積み込んだ・私はデッキチェアで寝転んでいたが・。友人は使うかどうかも分からないバーベキュー道具一式から、もしかしたらまだ残雪で滑ることが出来るかもしれないと、スキー道具一式なども積み込み、私は残雪スキーときいて目が輝いた。運転手伝いとして何事にも興味津々の留学生の一人も参加、合計3人で出発した。ちなみに、6月下旬でもリノは乾き暑さは格別、30度は簡単に突破する。クーラーがない車での移動だが、義務が何もないので、何がどうなっても楽しい。道中は、せっかくだからと観光スポットで休憩しつつ、めでたく夜20時にはホテルの食堂に座っていた。場所はマンモス・マウンテンというスキー場にある宿で、マンモス・マウンテン・インといいます。えっ、味はどうだったって?これ見よがしではない絶妙なおいしさは変わっていなくて、最高のひとときでした。シェフはシェフ・ココスといいます。近くまでお出かけの際は、是非お勧めです。

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