セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子(4)2008/10/01 09:15

今日は、せんくらでご披露する曲目についてです。

12日に二回出演しますが、一回目はモーツァルトとコッツォのプログラム。

まだまだレパートリーの少ないセレーノですが、モーツァルトの「春」は、比較的経験を積んでいます(^-^)
初めての方にも受け入れ易いメロディ、それがヴァイオリンに出てきたかと思ったらビオラ、チェロにと掛け合っていく様子は、それでもさすがモーツァルト、すっきり爽快です。

そしてカップリングしたのはまだ生きてらっしゃるイタリア人、アレッサンドロ コッツォの作品です。
確か西江氏と同じくらいのお年…だからまだまだお若いのです!

第1回仙台国際コンクールのピアノ部門優勝者、アンダローロ氏のお友達で、確かコッツォ氏の結婚式に西江氏も出席、カルテットの曲は三番まで作っていらっしゃいます。
今回はその第三番を初演してみようというわけです。

正直、まだ生きている作曲家の曲を初演するのは悲喜こもごも(;´∩`)
私は学生時代から同級生の曲を渡されたりで、新曲を弾くチャンスに恵まれました。
実は、新曲はお手本がないのでベートーベンとはあーだから…などと考えずに済む、ある意味何をやってもいい気がしまして、好きなのです(^_-)

…ソロ曲で限界に挑戦したんです!…なんて曲を、無理に決まってんでしょーが(〇>_<)と手を壊しながら弾いたら、その作曲家さん、新人賞お取りになったこともありました。あんまり為にならんなぁと思ってしまいましたが、後世に残る曲かどうかは50年経たないとわかりません。

その場に居合わせることになるお客様、初演は特別な響きを持つ言葉だと思います。当然CDもありません。楽譜からセレーノが、私達個人が汲み取ったものを聴いていただくわけです。
二回目以降は、以前の記憶をベースに新たな感覚が造られていきますから。
は・つ・も・の…ですよー\(^O^)/

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子

茂木大輔(4)2008/10/01 09:16

島根入り。台風が近づいているとの事で、「のだめコンサート」のソリスト2名も前倒しに出雲に飛んでもらう事にしたようだが、ぼくは現地アマオケ合同演奏のリハよりもさらに一日早く入る。
それというのも、この仕事の日程で、どうしても行っておきたい場所があったからだ。

それは、映画「白い船」(錦織良成監督:2002)のロケ地。
島根県の雲南(加茂町コンサートホール:ラメール)でのコンサートはずっと以前から決定していたのだが、今年のある休日に、タイトルに魅かれて(ぼくは無類の船好き)CATVから録画しておいた「白い船」を見てものすごく感動してしまい、「え?島根?近い?行く行くいくいく!!」とその場で決定して、日程を死守してあったのだ。

この映画は、日本海海岸ぞいのがけの上にある、全校生徒10名ほどの小さな小学校が舞台。辺りは森と海、空と雲があるだけの、本当に小さな漁村だ。沖合をのんびりと進む白い船を子供が発見し、その船が同じ曜日の同じ授業時間にいつも通るところから、その時間になると双眼鏡で(先生も一緒に!)その船を待ちわびるようになってゆき、ついには船長さんとのfaxのやりとりなどをきっかけに全校生徒はその船に招かれて、沖合から自分たちの学校を見ることができる、という物語。
いかなるムリヤリな盛り上げ方もなく、過剰な演出もなく、ひたすらに自然と人と子供たちを愛情あふれる映像で追いながら進む素晴らしい映画。

今回公演する雲南が、また宿泊する松江が、舞台になった平田町へクルマならば数時間の行程で往復できることを知り、その漁村、学校、海岸を歩き、空気を吸い込みたい、という夢がふくらんだ。
出雲空港に到着してレンタカーを借り、カーナビにその小学校を入力して出発。

映画で見慣れたままのトンネル、カーブを曲がると、想像をはるかにこえた広がりと美しさで海が見えてくる。
道路が非常に高いところを通っている事、そして切り立った岬を回り込むようになっていることで、眼下の視界全体が海になる。飛行機の着陸を自分で行っているような感覚。

学校は、行って見たら校庭で授業中だったのでお邪魔しないように立ち去り、漁港を見て回る。海も風も山も(本当に、漁港の背後は舞台の書き割りのように切り立った山になっている。)美しく、遠く見晴らす多くの岬、赤い灯台、静かに揺れる漁船の数々が初秋の陽光にきらきらと目を楽しませる。

授業の終る頃もう一度学校に行くと、校舎のほうから「こんにちは!」と呼び止められて、教頭先生に学校内を全部案内してもらった。
校長室で優しい校長先生とコーヒーをいただくというお客様待遇となり、奥様が声楽家だったり、音楽の先生はのだめコンサートのチケットを買っておられたり、ということが判明し、こっちの身分もバレて(?)きて、校長先生たちをコンサートにお招きする約束をして、夕方の海を見ながら松江に向かった。

帰り道、車でも苦しい坂道を、11人しかいない子供のうちの兄弟が、ゆっくりゆっくり歩いて上っていた。こんな自然の中を毎日、長い時間を歩いて学校に通う生活。この子たちが映画ではお神楽を演じている体育館で、あるいは校庭で、ベートーヴェンの交響曲を聴かせてあげたい、と、舞台の配置図までが頭を巡った。

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子(5)2008/10/02 08:58

二回目の本番は、シューベルトの「死と乙女」。

シューベルトで一番有名なのは、アヴェ マリアでしょうか。シンプルだけど極限の美しさ!
カルテットもヴァイオリン曲もですが、シューベルトはムチャクチャ難しいと思うのです。まず弾けるか弾けないか!ここでつまずきます(;-_-+

腕に自信のある方は、ぜひシューベルトをお試しいただきたい!

要するにですね、めでたく指が回るようになり、音程も合うようになっても、次の難関、…私は狂気と美の混在だと思ってますが、そんな音を出すのにすごいテクニックが必要です。

私は弾き分けのできる音楽家になりたいとなぜか昔から思っています。モーツァルト、シューベルト、それぞれの作曲家のその曲の音造り。同じ音のはずがない。

人の演奏もそうやって聴いているようです。ものすごく弾けても、ずっとその人の音でやられるとダメで…。
人間も意外性を見せられると弱いデス。ん?

哲学かぶれのオガワは、高校時代に「死と乙女」のタイトルだけにひかれ、トライしてみましたが、いやはや大変でしたp(^^)q

同タイトルの歌曲の、伴奏がそっくりそのまま、二楽章に使われて始まるんです。すごいアイデア!しかしキレイです。
がんばります(´∀`)

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子

茂木大輔(5)2008/10/02 08:59

翌日はホテルでひたすらオーボエ、睡眠。
定期に疲れを取り、つぎの準備。
夜から加茂町で、島根県全域から集まってくるアマチュア演奏家のリハーサル。本番で演奏するセントラル愛知交響楽団と、ブラームス1番のフィナーレを合同演奏する。
つい数日前に仙台で振り始めた4楽章の序奏部から練習開始。
コントラバスがいない、という悲しい状態。この楽器、はだかで聞こえる事はめったにないが、ひとりでオーケストラの音量を2倍以上にする力を持っている。音域、低音、というのはそのくらい重要なもので、上のほうでティンパニ、トランペット、ピッコロなんかがいくら頑張っていたところで、下の支えがないと音は小さくなってしまうものなのだ。
ことにブラームスやベートーヴェンのような、ドイツ的「男らしい」作曲家の作品に低音は重要。
とはいえ、二人混じっている小学生を含め、演奏は上々。木管楽器は数が多く集まっているので、ホルンなども含め、できるだけ全員で重ねてソロを吹いてもらうようにした。そのことによって、「おお!合同演奏!」という合唱団的な豊かなうねりが音に加わる。
想像以上の水準と熱意をもったアマオケを2時間練習し、松江に戻る。高校の吹奏楽部で後輩であるオーボエの木村君が島根大学で教授になっていて参加してくれているので、松江の寿司屋で美味しいお魚を沢山いただく。

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子(6)2008/10/03 10:12

あと二回になりましたが、今日は私の好きなものについて書いちゃいます(^-^)

音楽家でも、立派な趣味をお持ちの方もいらっしゃいます…山歩きや美食家は食べる方作る方結構いらっしゃいますね。
私はたまにケーキ作ります。眠れない時などは夜中にシャカシャカシャカ…次の日には大量のパウンドケーキになり、オケの同僚たちの胃袋に。一番効率の良い?パターンです。
ほかに針と糸も好き。ドレスの脇が余ってるからつまむとか、何度も着たから袖切ってみようとか、手縫いでできる範囲ならやってみたい性質です。前世はお針子さんだったかな?!

でも、一番飽きないのは陶磁器!和、洋どちらも大好きで、食器屋や窯を発見すると吸い寄せられます…今のところ、カップ&ソーサーのワンセットなら買えるのでこれが一番多いかな。有田焼の明るさ、備前焼なら渋さ、先日は仙台の堤焼の窯に伺うチャンスがあり、おちょこをいただきました。キレイですよー(^O^)独特な色艶です。

現在憧れているのが、写真のアウガルテン、ウィンナーローズ。ブルーローズのモチーフはあちこちで見かけます。マイセンの、ブルーの花柄にゴールドがほんの少し使われた三枚のお皿は宝物の一つですが、いずれはこのアウガルテンを手に入れたい!
高いんですよw(°0°)w
普通カップ&ソーサーで6000~1万円しますが、こちらは日本だと26000円でした…。でも成形から絵付けまで全て手作業、描いた職人さんのナンバーが裏にあり、微妙に違う絵から好みを選べます。
あ~ローズちゃん待っててねーヾ(=^▽^=)ノ

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子