仙台フィルハーモニー管弦楽団(5)2008/06/05 09:45

ロメオとジュリエットには「幻想序曲」、1812年には「祝典序曲」というタイトルが付いていますが、いずれも曲の後にオペラが始まるわけではありません。なんだか変ですね。交響曲のように4つの楽章で構成されているものでない、オーケストラのための単独の作品を、いつの時代からか「序曲」と呼ばれるようになったのです。どうやらそう名付けるようにしたのは、メンデルスゾーンではないかといわれています。二つの曲のように、物語や出来事からインスピレーションを受けて作曲されたものや、名付け親のメンデルスゾーンには「フィンガルの洞窟」という風景をもとに作った序曲があります。いずれも親しみやすい曲です。

原田哲男(5)2008/06/05 09:46

ヨーロッパに留学すると言ったら、オケのとある女性団員(その方は海外生活も長い)に「あっちの男性はとっても紳士的なの。レディーファーストなんかもちゃんとしてるんだから! 原田君もしっかり学んできてくださいね!」と妙な課題を言い渡されてしまいました。 

さて、こちらに着いて街を歩いていると・・確かにあるある! よいマナーが。
 
でもそれは男性が女性に対してだけではないようです。人が人に対してというか、道を譲る、ドアを押さえて待つ、困っているようならすぐに手を貸すといったような行為がさりげなく普通に行われているのに気付きます。 日本であればやり過ぎは返って相手に警戒されかねないでしょう。でもそれは日本とヨーロッパの土地環境や歴史の違いに因るところが大きいので、一概にどちらが良いとも言えません。 

問題の(?)レディーファーストに関しては、ドイツ語の先生いわく「最近若い人の間ではそれも減りつつある」とのこと。「それよりも、日本では電車やバスでお年寄りに席を譲らないとどこかで読んだけどどうして? 他人に親切にするという習慣はないの?」と逆に聞かれてしまいました。 「それには日本人ならではのメンタリティーがあって・・」と、微妙な気持ちをドイツ語で答えることが出来ればよかったのですが。

というわけで、くだんの同僚に「留学の成果」を披露できるかどうかは自信がありません。