仙台フィルハーモニー管弦楽団(2)2008/06/02 10:34

2日目の話題は、チャイコフスキーの魅力についてです。
チャイコフスキーの音楽の大きな特徴として、同じメロディを繰り返しながら感情を盛り上げ、大きな音のうねりをつくりだし、人々の心を感動の世界に引きずり込むことが挙げられます。この傾向は、交響曲をお聴きになるとよくわかるのですが、今回演奏します「ロミオとジュリエット」でもその片鱗がわかります。
ついでながら申し上げますと、このロミオとジュリエット、冒頭の不安なムード、劇的な戦いの場面、甘美で情熱的な甘い恋の場面、最後の劇的な場面と、あの悲劇を見事に音楽で表現しています。この恋の場面、何ともあやしげなメロディを私がかつて弾いていましたヴィオラとオーボエの仲間であるコールアングレ=写真(イングリッシュホルンともいいます)が奏でます。ご期待ください。

仙台フィルハーモニー管弦楽団 松本伸二

原田哲男(2)2008/06/02 10:41

今年のせんくら、オーケストラの公演で私個人が特に楽しみにしているのはチャイコフスキー作曲の序曲1812年(公演番号38)です。
曲の出だしは厳かなチェロのアンサンブル、ドラマティックに曲が盛り上がって、凱旋の喜びを思わせるクライマックスではオーケストラの強奏とともに大砲が鳴り響く。子供の頃からの憧れの曲でもありました。 
ただこの曲、祝祭的な雰囲気の曲なので他の曲とのバランスが難しいのでしょう。定期公演などで取り上げられることはあまりありません。せんくらだからこそ聴ける(弾ける)曲としてお客様、演奏者がお互いに楽しめると思います。