茂木大輔(3)2008/09/30 09:16

仙台から戻ってたった一日の譜読み日+オーボエ日。
明日から島根入りして「のだめコンサート」を指揮する。
ちょうど同じブラームス1を振るので、譜読みしながらも、企画のことがうずまく。
話したい事、面白い事は実に大量にあり、本の半分くらいこの原稿で行けそうなくらいである。
しかし、45分のふたコマ、朝やってくる聴衆の皆さんに、何を語り、その、語ったことを知ったうえであらためて「聞いて」いただくのがベストなのか。
4つある楽章のそれぞれ、全体の構成やそれらを緊密に結びつけているいくつかの旋律、その由来、そもそもこの交響曲が音楽史の中で占めているあまりにも特殊な位置、ブラームスという人が続けた長い逡巡の時間の意味。
企画とは、「何を捨てるか」の苦しみである。全曲を貫くクララ主題(第4楽章で全貌を現す)から開始するのか、それとも順当に第1楽章の序奏部から始めるか、だけでも堂々巡りが続く。
この日にオーボエをしっかり吹いておかないと島根から戻って翌朝からまたN響定期。せんくら企画を堂々巡りしながらメトロノームをかちかちとかけてロングトーンをする。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://sencla2008.asablo.jp/blog/2008/09/26/3784863/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。