セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子(1)2008/09/28 09:53

皆様はじめまして!セレーノ弦楽四重奏団の小川有紀子です。普段は仙台フィルのセカンドヴァイオリンを弾いています(*^_^*)
このたび、ブログデビューとなります。「機械は敵(`´)」だったオガワが、
ブログなる世界になんて考えもしませんでした。セレーノとして一週間お邪魔します。

セレーノは、2003年に結成されました。それまでも私が仙台フィルに入団した2000年から数回はこの四人で弾いていました。メンバーについてもいずれ…(o^o^o)

時々きかれる、名前はどうやって決めたのか!?
学生時代からカルテットとして組んでやっていたところから数えますと、セレーノは4つ目。最初の2つは名無しでした。
セレーノはですね、名前つけよう!みんなそれぞれ考えてくるように!……次の日、私以外のイケメン三人の言うことと言ったら(`へ´)
それぞれの単語のあとに~カルテットとつけてつぶやいてみて下さい。
ずんだ、伊達、仙台、政宗…まじめに考えとんのかぃっ!
で、その場にあったイタリア語の辞書を私は持ち上げ、バサッと開いて左上を見たら!

セレーノ…晴れ。雲ひとつない様子。
とありました(^^)v
めでたし、めでたし。

明日はメンバーのご紹介を。

セレーノ弦楽四重奏団・小川有紀子

茂木大輔(1)2008/09/28 09:54

ドイツの巨匠ドレヴァンツ、地味で実直、優しく温かな人柄の老人が、淡々と描いてゆくマーラーの5番本番。

テンポがのろい、キレが悪い、とリハーサルのときには感じていた楽員も多かったと思うのだが、ストレスほとんどなく時間が過ぎてゆくだけなのに、聴衆は物凄い受け方。マーラーの描いたあらゆる夢と興奮、瞑想と躍動は、きちんと聴衆に届いている証拠だ。こういうふうに音楽を運べる指揮者に、遠い将来にはなっていたいというのが夢だ。

しかし、淡々と、簡単に言うが、こないだ東京音大の指揮科飲み会で十束さんから聞いたドイツ・オーストリアの歌劇場指揮者教育の話(あらゆるオペラをすらすらとピアノで伴奏し、演出し、5カ国語をすらすら話し、指揮台に上がる頃には全部暗譜してしまっているというような・・)を思うと、そうしたカペルマイスターになるだけでもとんでもない勉強と能力が求められるのに、それから御歳70を過ぎるまで、じっくりと腰を据えて中部ドイツの劇場を動かず、数え切れないほどのオペラと交響音楽に取り組んできた老巨匠が、指揮者として到達している境地には、もはやぼくなどには想像もつかない高みがあるに違いない。孫たちを見渡すような優しい視線でゆっくり振り続けるマーラーは、キャンバスの奥にたくさんの色合いを隠していた。

7月にマーラー5の冒頭40小節くらいだけを(トランペットを紹介する音楽会で)指揮したが、それでもどばっと汗をかいた自分を思い出し、カーテンコールでにっこりと立たされながら別の冷や汗をまたかいた。