タブラトゥーラと波多野睦美(1)2008/09/07 09:28

「タブラトゥーラ 新曲審査会」
つのだたかし
(タブラトゥーラ/団長、リュート)

タブラトゥーラはリコーダー、リュートやフィドルなど中世ルネサンスの時代の楽器やシルクロードの民族楽器を使った「古楽器バンド」。プログラムは中世・ルネサンスの舞曲とオリジナル作品となっているが、今や80パーセント以上がオリジナル作品である。
初めてオリジナル曲を作り始めたのは2枚目のCD「タブラトゥーラ2」から。やがてメンバーそれぞれが作っている曲が本当に使える曲なのか、それとも基準に満たなくて「没」にすべきかを全員で音にしながら決めていく審査会というのが始まった。
タブラトゥーラの新曲を作るにあたって、守らなければならないのは二つの規則だけ。
その1は「ナントカ風」にならないこと。つまり演歌風だったり、激しくハワイアン風だったり、中国風だったりしてはならないのである。
その2は機能和声風にならないこと。つまり、ドミソ〜ファラド〜ソシレ〜とか、コードで伴奏できるようになってはいけないのである。

いよいよ審査会、お白州(しらす)の上での吟味の日になると、裁かれるメンバーはナントカ温情のあるお裁きを願って小さくなっている。他のメンバーは大岡越前守と化して、そこここと罪状を責め立ててくる。まして順番で罪人にも奉行にもなるわけだから自分の曲がすでに没にされたお奉行様の吟味は特別に厳しい。
そのうち「エエイ! まだシラを切る気か!」とか言って桜吹雪のイレズミまで見せてしまうわ、遠島を申し渡すわ、しまいにゃ「市中引き廻しの上打ち首獄門!」などと叫ぶのである!
イレズミのあるのは遠山の金さんだぞ〜! ヤジが飛ぶ。

かくして厳しい吟味をすりぬけて無罪放免でステージにあがれる曲は? 今回はいかに?

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