谷川賢作の股旅日記2008(3)2008/09/16 09:53

9月15日(月)本日はライブは休み。そこで、今年はすでに仙台には2回行っているので、その2ステージについて報告します。

まず一度目は4月2日(水)錦町の洋風居酒屋さん「銀杏坂」に「Sudden T's」というユニットでおじゃましました。メンバーは天田透(コントラバスフルート、バスフルート)鳥越啓介(ベース)そして私。ドイツ在住のバスフルート奏者天田君に出会うまで、私はこういう楽器の存在を恥ずかしながら知りませんでした。(写真左がコントラバスフルート。写真右が、おちゃめな奴でしょう、天田氏です)フルートなのに、なぜにこんなにもひく~~い音をださなければいけないのか?という素朴な疑問はあるのだが、そこは音楽家たるもの。発音するすべてのものを好奇心をもって受け入れるべし!てなわけで、このユニットは天田君がドイツから帰る頃を見計らって、不規則に活動しています。

さて、仙台初お目見えとなった我々ですが、お店は早々超満員。しかもお客様方、開演前からそうとうアルコール類をきこしめしていらっしゃるご様子。まあ、これがライブハウスのいいところ。緊張があっという間にほぐれてしまう。見知らぬ者どうしも、袖ふりあうもなんとやらでわいわいもりあがっている。そこへおもむろに登場する私たち。そしていきなりの低音の渦渦渦、、、若手ナンバーワンの呼び声が高い、鳥越君のグルーブする重量感のあるベースにのって、コントラバスフルートが縦横無尽に低いほうを暴れ回る。ピアノの居場所がない、、、
負けじとぐがががが、と連打で応酬するのだが、この日は高い音はルール違反、紳士協定に反するみたいになってしまった。なぜだ!?が、ジャズは山下洋輔さんもおっしゃるとおり、試合でもあるのです。この日の「流れ」がこうなら、私も黙ってはいられまい、いくぜい~~うりゃりゃりゃりゃああ!!と低音怒濤の仙台の夜は更けていったのでありました。

二度目はうってかわってエレガントで知的な(そのはずです。でも同じ人間がやっているということは、、、推して知るべし)「現代詩をうたうバンド」DiVa で仙台市市民活動サポートセンター内の「市民活動シアター」に6月6日(金)に参上いたしました。このDiVaというグループ。96年に結成し、一度休んでいたのですが、また昨年から復活しました。仙台、中新田、本吉などでもライブ、コンサートの機会があり、今回も「ひさしぶりに聴きたいね」という有志の方々が「実行委員会」形式で制作してくださいました。心から感謝もうしあげます。礼!
コンサートに限らず、演劇、ダンス等幅広く使えるこんなコンパクトな劇場が欲しいなあ、と東京在住の私は思います。もっともこのような手頃な劇場が東京にあったら、応募殺到でおさえるのが難しいのかなあ。
右記アドレスです http://www.sapo-sen.jp/about/archives/000136.php

コンサートは昔からの仙台圏DiVaファンはもちろん、札幌から東京から、全国各地からコアなDiVaファンを「おっかけ」させてしまい涙涙。ロックでもジャズでもクラシック的な歌曲でもない、ジャンルで規定できないその独特のサウンドに熱心なファンは多いです。詩も谷川俊太郎、まどみちお、片岡直子等詩人達の「うたになることは想定外の詩」を自由な発想でうたにしています。未体験の方、ぜひ一度聴いてみてください。そしてこの日もラストに歌われましたが、矢野顕子さんもカバーしている名曲「さようなら」(作詞/谷川俊太郎 作曲/谷川賢作)は今年のせんくらでも「であるとあるで」さんの木管にのせてお送りする予定です。ボーカリスト!?そう、それが問題。俊太郎が歌うか、賢作が歌うのか。どちらも歌いたがり。

イリーナ・メジューエワ(3)2008/09/16 11:37

<和風が大好き!>

昨日からイリーナさんのプライベートな側面をご紹介しています。
今日は趣味について。

イ:趣味は何といっても歌舞伎鑑賞! 毎月のように観に行っています。東京以外の劇場にも行きますよ。これまでに南座(京都)、松竹座(大阪)、御園座(名古屋)、博多座(博多)などに遠征しました。金丸座(四国こんぴら歌舞伎)も2回行きました! 歌舞伎に限らず、能、狂言、文楽、落語など日本の古典芸能は大好きですね。もちろん元々お芝居が大好きということもあります。ロシア時代にもよく劇場に足を運んでいました。ロシアにも素晴らしい演劇の伝統があります。洋の東西を問わず、芝居は人生に欠かせない大切なものだと思います。

私は日本人ですが、歌舞伎はたった1度しか観たことがありません・・・。

イ:日本の伝統芸能の素晴らしい点は、年齢とともに芸に深みが出てくるところ。文楽の太夫さんがインタビューで「50代、60代なんて半人前。70代、80代になってからが勝負」と語っていたのがとても印象的です。舞踊にしても100歳くらいの名人が軽やかに踊っているのを映像で見たことがありますが、本当に驚きました。80歳を超えたバレリーナが現役なんていうのはまず考えられないことですから。

演奏旅行や準備、日々の研鑽で忙しい日々と思いますが、イリーナさんにとってリラックスできる時間はどんな時ですか?

イ:リラックスできる時間ですか・・・。手作業が好きなこともあって、和風の小物を作ることを趣味にしています。色や柄の組み合わせを考えるのも楽しいですね。これまでに財布やバッグ、人形など、色んな作品を作りました。手作業に集中していると、音楽のことをしばらく忘れています。
※【写真】は、イリーナさん作の和小物

それ以外に日本ならではの楽しみは?!

イ:温泉です! お湯にのんびりと浸かりながらリラックスして何も考えずにぼ~っと過ごすのは至福のひとときです。風呂上りの美味しい食事とお酒ももちろん最高ですね。

私がお休みをいただく時に、お勧めの温泉を教えてくださったりもするイリーナさんです。

マネージャー
いたはしみづき
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html