山下洋輔(2) ― 2008/10/06 12:00
今回聴いていただくピアノ協奏曲第3番「Explorer」のことは、去年のこのブログにも書いていました。「来年はオペラシティが出来て10周年ということで、第3番を作曲初演することになりました。今その制作のまっただ中で毎日がパニックの日々です」と言っています。そうなんですよね。10月はもう最終的な案がまとまっていて、それを編曲者に渡していなければならない時期なんです。つまり私は、オーケストラの編曲は別のスペシャリストに頼むことにしているのです。私も一応国立音大の作曲科卒ですが、不勉強でオーケストレーションはできません。実はこれも「ラプソディ・イン・ブルー」からのヒントで、あのオケの編曲はガーシュイン本人ではなくグローフェがやったというのは周知の事実ですね。そうか、そういう方法があるのだ、と気づいて第1番「Encounter」は実現したのです。しばらく前に今村昌平監督の映画「カンゾー先生」の音楽制作過程で共同作業して知りあっていた作編曲家の栗山和樹さんにお願いすることができたのが最大の幸運でした。
それで第3番も当然栗山さんにお願いしようとしていました。でも相変わらず売れっ子で国立音大の准教授でもある栗山さんは猛烈に忙しい。下書きをするアシスタントを誰かにやってもらう必要がありました。それで推薦されて現れたのが作曲科3年在学中の挾間美帆だったのです。どの段階までの作業をやって栗山さんにお渡しすればよいのかとある日相談すると、「挾間なら全部自分でやれます。彼女に全部任せて大丈夫です」とのお言葉でした。念の為に他の先生方に聞いても誰もが「挾間美帆」の名前を挙げました。実は挾間は国立音大のビッグバンドジャズのグループ「ニュータイド・ジャズ・オーケストラ」に1年の時に入って来ていて、その方面では面識があったのですが、「本業」の作曲でも誰もが認める逸材だったわけです。国立音高出身ですが、その卒業作品のオーケストラ曲「Rhapsody of Endeavor」を後に聴いてぶっ飛びました。高校3年生でこんな曲が書ける。皆が言う意味がはっきり分かりました。それで、第3番のオーケストレーションを全部お願いしたいと伝えて、第1回の打ち合わせの日時を決めました。これがその年、07年のゴールデンウィークの直後だったと思います。
山下洋輔
それで第3番も当然栗山さんにお願いしようとしていました。でも相変わらず売れっ子で国立音大の准教授でもある栗山さんは猛烈に忙しい。下書きをするアシスタントを誰かにやってもらう必要がありました。それで推薦されて現れたのが作曲科3年在学中の挾間美帆だったのです。どの段階までの作業をやって栗山さんにお渡しすればよいのかとある日相談すると、「挾間なら全部自分でやれます。彼女に全部任せて大丈夫です」とのお言葉でした。念の為に他の先生方に聞いても誰もが「挾間美帆」の名前を挙げました。実は挾間は国立音大のビッグバンドジャズのグループ「ニュータイド・ジャズ・オーケストラ」に1年の時に入って来ていて、その方面では面識があったのですが、「本業」の作曲でも誰もが認める逸材だったわけです。国立音高出身ですが、その卒業作品のオーケストラ曲「Rhapsody of Endeavor」を後に聴いてぶっ飛びました。高校3年生でこんな曲が書ける。皆が言う意味がはっきり分かりました。それで、第3番のオーケストレーションを全部お願いしたいと伝えて、第1回の打ち合わせの日時を決めました。これがその年、07年のゴールデンウィークの直後だったと思います。
山下洋輔
安永徹さんご病気による公演内容の変更 ― 2008/10/06 17:00
せんくら事務局よりお知らせがございます。
既にせんくら公式サイト(http://sencla.com)でも本日お知らせを掲載しましたが、本フェスティバルに出演いただく予定でした安永徹さんが病気(病名:脊柱管狭窄症)のため、出演できないこととなりました。
そこで、大変残念ながら、2・3・66・67番の公演については、出演者を変更して実施させていただくこととなりました。
2・3・66・67番の各公演のチケットをお持ちの方で、そのままそれぞれの番号の公演にお出かけいただける方は何の手続きも要りません。そのままお使いいただけますので、何卒会場へお運びいただければと存じます。
変更後の出演者は、次の方々です。
●公演番号2番/10月11日(土)12:45-13:30 青年文化センターコンサートホール
【出演】鈴木理恵子(ヴァイオリン)、福田進一(ギター)
【曲目】イベール:間奏曲/ピアソラ:タンゴの歴史より “カフェ1930” “ナイトクラブ1960” 他
●公演番号3番/10月11日(土)15:00-15:45 青年文化センターコンサートホール
【出演】鮫島有美子(ソプラノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
【曲目】メンデルスゾーン:小姓の歌、夜の歌/寺島尚彦:さとうきび畑 他
※12日の公演番号44番と同プログラム
●公演番号66番/10月12日(日)13:15-14:00 楽楽楽ホール
【出演】伝田正秀(ヴァイオリン)、伝田正則(チェロ)、武井美樹(ピアノ)
【曲目】サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン/クライスラー:愛の悲しみ 他
●公演番号67番/10月12日(日)16:00-16:45 楽楽楽ホール
【出演】イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
【曲目】ムソルグスキー「展覧会の絵」全曲
※13日の公演番号97番と同プログラム
チケット払い戻しご希望の方は、 http://sencla.com/news/senclanews.html をご参照の上、お手続きいただくこととなります。
安永徹さんの早期のご快癒を心よりお祈り申し上げるとともに、この公演のチケットをお求めになり楽しみにしておられた多くのお客様には、何卒ご了承いただきたくお願い申し上げます。
中村洋(せんくら事務局長)
既にせんくら公式サイト(http://sencla.com)でも本日お知らせを掲載しましたが、本フェスティバルに出演いただく予定でした安永徹さんが病気(病名:脊柱管狭窄症)のため、出演できないこととなりました。
そこで、大変残念ながら、2・3・66・67番の公演については、出演者を変更して実施させていただくこととなりました。
2・3・66・67番の各公演のチケットをお持ちの方で、そのままそれぞれの番号の公演にお出かけいただける方は何の手続きも要りません。そのままお使いいただけますので、何卒会場へお運びいただければと存じます。
変更後の出演者は、次の方々です。
●公演番号2番/10月11日(土)12:45-13:30 青年文化センターコンサートホール
【出演】鈴木理恵子(ヴァイオリン)、福田進一(ギター)
【曲目】イベール:間奏曲/ピアソラ:タンゴの歴史より “カフェ1930” “ナイトクラブ1960” 他
●公演番号3番/10月11日(土)15:00-15:45 青年文化センターコンサートホール
【出演】鮫島有美子(ソプラノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
【曲目】メンデルスゾーン:小姓の歌、夜の歌/寺島尚彦:さとうきび畑 他
※12日の公演番号44番と同プログラム
●公演番号66番/10月12日(日)13:15-14:00 楽楽楽ホール
【出演】伝田正秀(ヴァイオリン)、伝田正則(チェロ)、武井美樹(ピアノ)
【曲目】サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン/クライスラー:愛の悲しみ 他
●公演番号67番/10月12日(日)16:00-16:45 楽楽楽ホール
【出演】イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
【曲目】ムソルグスキー「展覧会の絵」全曲
※13日の公演番号97番と同プログラム
チケット払い戻しご希望の方は、 http://sencla.com/news/senclanews.html をご参照の上、お手続きいただくこととなります。
安永徹さんの早期のご快癒を心よりお祈り申し上げるとともに、この公演のチケットをお求めになり楽しみにしておられた多くのお客様には、何卒ご了承いただきたくお願い申し上げます。
中村洋(せんくら事務局長)






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