漆原啓子(6)2008/05/30 07:00

今日は、私の息子の話をしようと思います。息子が小さい頃、本当はヴァイオリンかピアノをやらせようかな、と思っていたのですが、息子はなぜか「吹くもの」が大好きでした。音が出るものは何でも吹いてしまって、親バカな私は「管楽器をやらせたら上手いのでは?!」と期待し、結局ヴァイオリンでもピアノでもなく、トランペットをやることに。
楽しく吹いていたようなので、趣味になれば、という程度で思っていましたが、息子に転機が訪れました。それは息子が中学2年生のときのこと。授業の一環で職場体験があり、息子は都響(東京都交響楽団)に行きました。間近でリハーサルを聴いた息子はオーケストラにはまってしまったのです。中学生のときにはマーラーやワーグナーが大好き、持っているスコアやCDは数知れず…それから高校3年生になった今では、私よりもすっかり音楽に詳しくなり色々なことを教えてもらったりします。
今年も先日まで宮崎国際音楽祭に行っていたのですが、唯一この音楽祭でだけ私はオーケストラの中で演奏するのです。毎年、とても難しい曲ばかりで(例えば、ドヴュッシーの「海」とか、今年は、ラフマニノフの交響的舞曲とかありました。大変でした(~_~;))私が毎年焦っているので息子が心配して「今年は何やるの?」と聞いてきます。曲目を伝えると、持っているCDやスコアを貸してくれます。ただ「ちゃんと返してよ」という一言が付きますが(~_~;)
今でも、辛うじて映画や買い物、旅行などに嫌な顔をせずに一緒に行ってくれます。とっても幸せな漆原家です♪