西江辰郎(2)2008/07/28 09:53

4年半の仙台生活では、本当に色々な人と出会い、お世話になり、いろんな道を車で走り、移動し、探検し、(もちろん練習も本番も、(@^0^;)しましたからね?)あるときは地図を見ながら、沼を見つけ、いざ出発!!

ついたところは人が誰もいなくて車で沼の脇までいったものの、道が細くなってバックすることができず、ひたすら沼の脇道を前進。

一周する頃には、草木に引っ掻かれて車はキズだらけ~なんてこともありました。

でもそのときに感動したのは、「蝉」の大合唱

木から木へと、輪唱のように何百匹、何千匹?という蝉の声が移っていくんです。その移動の仕方は、まるで波のようで、風のふく様を知っているかのよう。現代曲でこんなの書いても面白いな~などと思ってしまいました。

僕にとってはおもいがけずにした貴重な体験です。


また、今でも交流のあるいろいろな方々との出会いも、心の支えになっています。

今から思えば、初めて仙台フィルにお邪魔したときは、なんて緊張していたことでしょう?太ももの裏まで震えて座っていたのを覚えています。それから沢山の作品とも出会い、演奏し、ここ数年で数百曲以上は勉強しています。


いまは、毎日別に変わることなく学ぶ日々ですが、昔と同じく、音楽することをいわゆる悪い意味での、「仕事」と思っていない自分があることは嬉しいことです。


遠くから足を運んでくださるお客様、幾度となく、励ましの言葉を下さる方々、応援してくださるかた、また本番を下さるかたのおかげで毎日成り立っています。昨年聴いていただいたときより、さらに大きく成れていれば嬉しいです。

西江辰郎


これからの演奏会

 9/3      西江辰郎&ジュゼッペアンダローロデュオリサイタル2008in Sendai
 9/20or21 仙台フィル野草園
10/18    三善晃 作品展 I器楽・歌曲作品
12/5     神奈川リサイタル

2009
 1/28    東京都庭園美術館リサイタル

西江辰郎
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

新日本フィルハーモニー交響楽団
http://www.njp.or.jp/njp/index02.html

コメント

_ 月光 ― 2008/07/28 15:02

昨日の乙女・・の続きが気になって困ってます(笑)

セミの合唱・・・想像してしまいました。
都会育ちの私は、本当に想像でしかないのですが
嫁ぎ先の土地では セミはほどほどですが
蛙が大合唱で 広い田んぼをやはり 波の様に移動しながら
輪唱していきます。

まるで指揮者がいるのかと思うほどに
ピタっと鳴きやんだり
そおっと ピアニッシモで鳴き出したり・・・と
一晩中録音してみたいと思うほどです。

ひとりで沼で遭遇した時には
本当に別世界に入り込んでしまった錯覚を覚えたのではないでしょうか?

音楽をお仕事となさる方は
どこかで「仕事」として音楽を捉えて
心が冷めていってしまうのでは?と
懸念していたので 
西江さんのお言葉はとてもとても嬉しく思えました。

ただ その分 苦しいことや 辛い事や 疲れてしまう事が
あるのでは?と思ってしまうのですが ・・・・・・。

お仕事にすると 人はきっと 自分を守る為にどこか
感覚を麻痺させる部分が出てくると思うのです。


感性が優れていらっしゃる方々の職業だとも
思うので その分 私達が想像も付かないところで
心が疲労するのではとも 思うのです。


音楽に携る方は どういう部分なのか想像もできない私ですが
どうか いつまでも 新鮮に音と出会えますよう
お祈りをするばかりです。

_ asuka ― 2008/08/10 02:03

蝉の合唱は、大自然の音楽ですね。

そんな私は本日、
新日本フィルさんの音楽を堪能させていただきました。

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